2011年11月23日水曜日

WOW SIMPLY JAPANESE

LONDON
CROUCH END
LUNCH TIME

偏見は良くないとあらためて思った
何度も通りすぎた「日本食」レストラン

その外見、店の名前、雰囲気、どれをとってもロンドンで大流行の「デリヴァティブ・ジャパニーズ」だと信じていた
シャケの刺身のトッピングにチリ
カツカレーのカツがゲンコツ肉
異常に塩辛く、コクのない味噌スープ
千切れそうになるくらい伸びきった面の入ったラーメン
日本食とは名ばかりの、「日本食レストラン」のなんと多いことか

そういうところで食べるのは腹ただしいし、胃もたれでその日が台無しになる可能性があるので、可能な限り避けている

この店もそうだと思っていた

今日は時間がなく、店を選ぶ時間もなく、この店にはいりベジタブル・テンプラ・ベントー・ボックスを注文
出てきてわが目を疑った
テンプラが小ぶりで、衣が薄いのである
食べてみると、あろうことか、サクサク音がする
メインのトーフ・ステーキに目をやると、真四角に切られた豆腐が薄い衣を着けてあげてあり、見た目にも非常に美しく並べてある
2個というのも好感が持てる
天つゆには大根おろしが入っており、本格的

とうとうデリヴァティブ日本食も日本食の域に達したのかと、驚嘆した
さすが食の都、クラウチエンドだと

耳を澄ますと、マスターらしき男性と若い女性の日本語の会話が耳に入る
(上記偏見があったため、全部英語でオーダーしていた。ごめんなさい)

まさかまさかの展開
このクラウチエンドに二つも日本食レストランが存在するのだ
日本人率が低いこの地域で
店員さんと少し話したが、日本人はめったに来ないという

シェフは日本での業務経験のあるマレーシア人
どの料理も日本で食べるものとほとんど変わらないという
たとえば鍋焼きうどんは、鍋に入った焼きうどんとのこと
(日本にいる人には理解できない表現かもしれないが、これだけでも素晴らしいと思えてしまう)

今日のランチ、値段は5.75ポンド
値段もありえないが、クオリティはもっとありえない
デリバリーもあるとのことなので、これからも積極的に使っていきたい

クラウチエンドの奥の深さは尋常じゃない
やはり新規開拓を積極的にせねば

2011年10月26日水曜日

CURRY ONO

LONDON
BRIXTON
LUNCH TIME

緊急の用事があったため、昼の時間に遠征
片道20分の地下鉄の度

用事のあとにランチを食べようと駅の周辺を歩く
突然現れる広大なマーケット
肉屋と魚屋が尽きることなく軒を並べる
屋台の店もあれば、軒下に商品を満載した店もある

その活気、民族の多様性、人の多さ、どれをとっても私の知るロンドンの風景ではない
朝目覚めて、ここがアジアの地方都市だといわれてもわからないだろう
この雰囲気を懐かしく思うとともに、スーツの自分がこの街に全く似つかわしくない存在であることに気づく

しばらく歩くと、まさかの日本語
「日本のキッチン」という文字
良くある、非日本人経営の店だと思い込みつつ、店に入ると「いらっしゃいませ」の声
二重の驚きに若干うろたえつつ席に着く

カレーの店ということなので、メンチカツカレーをオーダー
見た目は(ご主人も認めているように)、「素人っぽさ」がかなり出ている
特にメンチカツは形がまだ平べったくなっていない(もう少し練習が必要?)

しかし、カレー・ルーはロンドンではまず出会えないタイプのもの
共感してくれる人がいるかわからないが、昔少しおしゃれな喫茶店で注文したときに出てきたカレー
日本のカレーに若干の苦味を加えた、非常に親しみやすい味

立地の関係から頻繁にいける場所ではないが、BRIXTONに行くことがあればぜひ立ち寄りたい
日本人が日本人コミュニティーに対して広告を出さず、現地で勝負している姿には非常に感銘を受ける
とにかく「頑張れ」という思いを胸に店を出た

店を出るとやはりアジアの繁華街
The Cityから、たかが20分、されど20分
ロンドンの懐の深さをあらためて思い知らされた

2011年10月21日金曜日

KANG KHOI

LONDON
HIGHGATE
TAKEAWAY

家族がダウンしたときに役立つTAKE AWAY FOOD
デリバリーが発達したロンドンでは、いざというときのために近くのハイストリートのレストランやテイクアウェイフードの店からリーフレットを集めておくのは、備えになる

今日の店もその一つ
ただ、この店は最近できた店で、バスの中から偶然見つけたもの
タイ料理には目がないが、ロンドンにある偽タイ料理屋に何度もだまされているのも事実
注意しなければならないのは、チャイニーズとタイ料理の併営レストラン
たいていは中華料理が主で、タイは従

この店のメニューを、外から見ると料理の種類がとても絞り込まれていて好印象
店は特に豪華でもなければ、モダンでもないが、清潔感がある

タイが好きなことを語り、思い出話を語る
東北地方で食べた「ソム・タム(タイ風ココナッツサラダ)」の話をする
無性に食べたくなって、「作れない?」と聞くと、「できる」との返答
「メニューにないけど」というと、「自宅で食べているから」という
さらに「どの地方のものがいい?」と聞いてくる
「ソム・タム・タイがいい」と答えると、「ああ、中央タイのやつね」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%A0
今日は、カオ・パッ・ガイ(鶏肉を使ったタイ風チャーハン)、トム・カー・ガイ(レモングラス・ジンジャーを使ったココナッツスープ)、そしてソム・タム

「タイのオーセンティックな味がいいんだよね?」と聞かれ、
「もちろん!タイ人に出すものと同じものを出して。ロンドン風に調整はしないで。」と念押し

感動
ソム・タムが本当にタイで食べたものと同じ味がする
辛さ、酸味、ナッツの甘み、トマトのさわやかさ、ニンニクのコク、すべてが渾然一体となって、とても複雑かつさっぱりとした味に仕上がっている
そのほかの料理も油っぽくなく、辛くもない、真性のタイ料理
(多くの人が誤解しているが、タイ料理のほとんどは辛くなく、そして油ぎっていない)

久しぶりに、タイを思い出せるタイ料理に出会った
ロンドンで有名なタイ料理レストランのほとんどは、こちらの人の口に合うように調整されているため、こうした本当のタイ料理に出会うととても嬉しい

この店の立地から、苦戦が予想されるが、ぜひとも長生きしてほしい
少なくとも私はこの店をサポートする一人になった
家族の病気とは関係なく、定期的に訪れることとしよう

<参考>
KANG KHOI
171 ARCHWAY ROAD,
HIGHGATE,
LONDON, N6 5BL
020 8341 7336

2011年9月19日月曜日

TAS RESTAURANT

LONDON
BOROUGH
LUNCH TIME

バンクからテムズ川を渡ってランチ
とにかく安い
前菜+メイン+デザートのランチコースで8ポンド弱

驚くべきは、この店が広くて明るく、そして綺麗なこと
今日はレンティス・スープとラムのミートボール(ライス付き)を食べたが、なかなかのもの

ディナーにわざわざ来る店かと言えばそうではないが、ランチで満足感を得るにはいい店

CHINA CITY

LONDON
CHINA TOWN
DINNER

会社の同僚と三人でディナー
チャイナタウンのど真ん中ではないが、はずれでもない場所

http://www.chinacitygroup.com/
とにかくメニューのバリエーションが多い
通常のメニューの他に、より本格(?)中華のメニューが別途ある
確かにカエルの足やナマコなど、英国人にはウケそうにないメニュー

頼んだものは、フカヒレスープ、飲茶の盛り合わせ、ソラマメとひき肉の大蒜炒め、琵琶豆腐の炒め物、最後は伊麺
どれも標準的な中華料理

他の店と比べて特筆すべきほどのレベルだとは思わないが、その値段を考えると満足感は高い

特筆すべきはサービス
スタッフが非常にテキパキと動いており、こちらの様子をうかがっているため、呼ぶとすぐにこちらにやってくる
日本では普通の光景だが、こちらではよほどのレストランでなければ、このリニアなサービスは受けられない

気の置けない人と気楽に食事するにはもってこいの店

2011年9月13日火曜日

GREAT QUEEN STREET

LONDON
HOLBORN
DINNER

東京からのお客様とのディナー
今回もミシュラン・ガイドを頼りにする
お客様のホテルの方角に、モダン・ブリティッシュのビブグルマンがあったので、予約

この店は本当に正解
まずは、さすがビブマークの店だけあって、リーズナブル
スターターは6ポンド台、メインは12~14ポンドと、インフレの激しい昨今では珍しい価格設定

肝心の料理も非常に面白い
スターターは白身魚の薄切りソテー
単に塩で味付けをするのではなく、パクチー(香菜)と唐辛子の輪切りを添えて、オリエンタルな風味を引き出している
焼き加減も適切で、モダンブリティッシュにありがちなパサパサ感は全くなかった

メインは、鹿肉のコンフィ
これも味付けが適切
トマト・たまねぎ・マメ等細かに切られた野菜と煮込んだシチュー仕立てだが、野菜の味が鹿肉のアクを和らげ、甘みすら感じさせる一品だった
一点挙げるとすれば、量の多さくらいか(同席の若者は皿を平らげていたので、適量という見方もある)

店内の席は火曜日にも関わらず、完全に満席
席が空いても、予約をせずに入る客ですぐに埋まってしまう

クオリティに比して価格が安く感じる店
お客様も喜んでいたはす

確実にリピートする店

2011年9月11日日曜日

CAFE JAPAN

LONDON
GOLDERS GREEN
LUNCH TIME

ハムステッドにすんでいた時よく利用した店
今日は、車の点検でこちらのほうに来たので久しぶりに入店

http://www.cafejapan.co.uk/

正直驚いたのは値段がかなり上がっていたこと
最近ロンドンでは、レストランの値上げが普通に行われている
日本にいるとめったにインフレを感じることはないが、こちらは物価上昇はすぐに消費者価格に転嫁されるので、肌感覚でそれがわかる

私はチラシ(ランチスペシャル)を注文
魚の味は確かだし、あいかわらずマグロ(トロ)はおそらくロンドンでもトップクラス
その意味で満足感はあるのだが、全体的に魚のボリューム感が減少しているように見える
もちろん、その時々のシェフ(の気分?)にもよるのだろうが。。。

それでもなお、この店は良い店だといえる
クオリティと価格のバランスはロンドンでも相当いい部類に入ると思う
ロンドンの中心部でこのレベルのものを食べようと思うと倍の支払いが必要ではないだろうか

また近くに行ったときには立ち寄りたい

2011年8月20日土曜日

LA GRAPPE D'OR

FRANCE
ALSACE
LUNCH TIME

宿泊先から徒歩圏内にあるレストラン
ビブ・グルマンマークがついている店

http://www.restaurant-grappedor.com/

店の雰囲気はなかなか
昔の建築をそのまま使っているのは好印象

ランチゆえに安易にテロワール・コースを頼んでしまったので、出てきたものはザワークラフトと様々なソーセージというありふれたもの

きちんと選べば違う発見があったのかもしれないが、今回は発見と感動はなかった

2011年8月18日木曜日

LE PARC - LA WINSTUB



FRANCE
ALSACE
HIPPOLYTE
LUNCH TIME

もうミシュラン・ガイド漬けである
旅行というのにガイドブック一冊ももたず、ただミシュランガイドのみを手に持っている

http://www.le-parc.com/winstub.html

最近「観光」はすでに何か(大体はレストランかワイン)のついでであり、現地のインフォメーションセンターを訪ねて地図をもらい、なにか興味が惹かれそうなものがあれば、少しだけ行って見る
その場所が「有名」かどうかは関係ない

教会はそれがどれだけ古く、歴史があろうともほぼ行かない
たとえ日本のガイドブックすべてに掲載されていても、だ
たとえばパリのノートルダム寺院は外から見たことがあるが、中にはいまだ入ったことがない
パリには出張を含めると、もう20回以上は行っているのだが。。。

逆にどんなにマイナーな村でも星付きレストランで「これは」というものがあれば行ってみる
もちろんレストランも楽しむが、もしその村に興味がわけば、どれだけでも散策する
とにかくいつでも誰でもいけそうな「有名」どころに行って、ガイドブックの写真と照らし合わせる作業で旅行の時間を使い果たしたくないのだ

これまでの経験上そうした旅行はほとんど記憶に残らない
逆に自分が経験した強烈な印象はどんなマイナーな場所であっても記憶に残る

今日は、本当はとある山村の一つ星レストランに行く予定だったが、現地についてみるとクローズしていることが判明
事前予約の時のミスコミュニケーションが原因
開いているか?という問いにウィと帰ってきたから行ってみたのだが、レストランを全く責めるつもりはない
フランスにいるのに、英語と日本語しか話せない私が悪いのだ

ただそのおかげで、フランスの自然遺産であるヴォージュの森をかなり満喫することができた
行くつもりはなかったのだが、こちらでもらったワインガイドブックを読むと、アルザスワインの水はすべてヴォージュの森の恵みだという
大きな、静かな自然林
偶然とはいえ、この大きな森を見ることでアルザスワインへの印象が非常に良くなった

結局、ガイドブックで近く(といっても30分はかかったが)のレストランに到着
予約なしで、相当遅い時間だったが快く受け入れてくれた

結論から言うとすばらしいレストラン
前菜は、アルザス特産のフォアグラ
このフォアグラに、アルザスの銘酒ワインバックのゲヴェルツトライミネールがよく合う

セカンドは、牛肉のステーキとコロッケ(の串刺し)
ステーキは、様々な野菜ときのこのみじん切りの炒め物の上におかれており、ディスプレイもいい
肉自体も柔らかく、肉汁が閉じ込められており、上品
下にひかれている、薄味の野菜と一緒に食べると複雑味が増す

デザートは、季節の果物(プラム・りんご・洋ナシ)の上にカスタードクリーム(ただし甘くなく素朴なもの)をかけてオーブンで焼いたお菓子
黒い皿は鉄でできており、熱さが持続する

外を見ると遠くにワイン畑とボージュの森が見え、すばらしい環境
村自体も、(観光的に)有名な村に負けず劣らずのたたずまい
今日は暑すぎて散策も中断し、暫くして昼寝をしに借りている家に戻る

さすがビヴ・グルマンにランクされているレストランだけはある
アルザスに来ることがあれば、また立ち寄りたい

2011年8月17日水曜日

AU LION D'OR

FRANCE
ALSACE
KAYSERSBERG

ミシュラン・ガイドお勧めの店
1724年からこの地にある老舗

http://www.auliondor.fr

店構えはまさに老舗の様相
小さな村の目抜き通りにの一角に村の全体の雰囲気にマッチした建物を構える
中も伝統的な木組みの家で、私好み
ただレストラン自体は非常にカジュアル
子連れの家族も非常に多く、堅苦しいところは全くない

地元料理ばかり食べるとあきてしまうので、今日は牛肉のステーキを注文
これがまたおいしい
牛肉の焼き方を知っているというか、英国とは圧倒的に違う
外をここまでカリっと仕上げてあるのに、中はレア
肉汁を完全に閉じ込めてある
塩加減も適度
上にバジル入りのバターを少し添えていただく

なんてことのない料理なのであるが、こういう肉料理を食べると嬉しくなる
大陸の醍醐味はやはり食事だと、あらためて思った

ワインは、このレストランのファミリーが作るアルザス・グランクリュ
ワインブログにて

LA BRENDELSTUB

FRANCE
ALSACE
RIQUEWIHR
LUNCH TIME

借りている家から5分のところにあるアルザスの古都
ナチスドイツとの戦争で破壊されなかった村、RIQUEWIHRの中心にあるレストラン
村自体は本当に小さいが、見所が多いところで、フランス人・ドイツ人観光客でにぎわっている

この村は食の町でもあり小さい村であるにもかかわらず、ミシュラン星つきレストランが二つ、その他紹介レストンが6つもある

http://www.jlbrendel.com/

レストランはモダン
最初から飛ばしてはいけないと思い、一人一品づつ、牛肉のカルパッチョとアルザス名物のピザを注文
カルパッチョは感動
ごく薄の新鮮な牛肉にバジル、ドライトマト、適度な塩などがふられとてもいい
ピザは、トマトソースを使わないあっさりとしたもの
薄い生地にアルザスのチーズ、野菜、ハムなどがのっているだけ
しかし、このシンプルな味がピザの欠点である「飽き」を招かない

アルザス料理のレベルの高さの片鱗を味わうことができた

2011年8月14日日曜日

AU CERF

FRANCE
ALSACE
RIQUEWIHR
DINNER TIME

アルザス到着最初の夜
遅くなってしまったので、開いてるレストランを選ぶ

http://www.hotel-restaurant-riquewihr.com/hotel-restaurant-au-cerf.htm

食事はありがちな「テロワール」コース
メインはスキャベツの上に、ソーセージ・ハム・煮込んだ肉等がのった野趣あふれる料理
ワインはグラスで注文
白を注文したが、赤にすればと少し後悔

NORTHBANK RESTAURANT & BAR

LONDON
ST. PAULS
LUNCH TIME

東京からのお客様をお迎えするためのレストラン

http://www.northbankrestaurant.com/

コーンウォール地方の料理(コーニッシュ)
当然魚を選択する
前菜は鯖のマリネ(タルタル)
ディスプレイもすばらしい
鯖は脂が十分のっている
海流の早いドーバー海峡で獲れる魚は身が引き締まっていて美味しい
鯖のタルタルは、生まれて初めて食べたがこれほど美味しいとは思わなかった

メインは、白身魚のグリル
皮がぱりっとしていて、なかなかのもの
別でくるトマトベースのソースをつけて食べるのだが、しつこくなく、魚本来の味を壊さないもの

テムズ川ものぞめる位置にあり、お客様をもてなすにはいい店
値段はそれなりに高いが、場所・雰囲気・質を考えると総合力ではポジティブ
今後も使っていきたい

HIGH TIMBER

LONDON
ST. PAULS
LUNCH TIME

翌日のお客様を迎えるレストランとして適切か否かを確かめるべく入店

http://www.hightimber.com/

テムズ川を一望できるすばらしいロケーション
店内もモダンで美しく、イギリス人、特にビジネスマンが多い
ただこういうレストランは味の面で期待できないので、実際に食べてみることが必要

ランチを選択した上で、スープとハンバーガーを選択
スープはなかなかのもの
ポテトスープだが、オリーブオイルとガーリックが味を複雑にしている

ハンバーガーは。。。
普通の英国風ハンバーガー

印象は悪くないが、何せ高い
後は水を頼んだだけだが、二人で50ポン程度

景色を楽しみたい人向けのレストラン

J. SHEEKEY

LONDON
COVENT GARDEN
DINNER

東京からのお客様とディナー
ロンドンでも古くからある魚料理のレストラン

http://www.j-sheekey.co.uk/

前菜にビスク(かに味噌の入ったフィッシュスープ)を注文
白いボールに、深いブラウンがかったオレンジの、ドロリとした液体
香りが食欲をそそる
ひとくち飲むと、魚とカニに複雑な味が口いっぱいに広がる
若干塩からいが、これはいい

日本人はこういう複雑な味がすきなのだと思う
だがこの国に住んでいる限りなかなかこうした複数のレイヤーに分かれた味を感じる料理に出会うことは少ない
イギリス人はきっと単純明快、味と原材料がはっきりと結びつく食べ物がすきなのだろう

メインはフィッシュパイ
先日食べたものとどうしても比べてしまうが、味・質共にベントレーが圧勝
悪くはないが、ベントレーのフィッシュパイが良すぎて比較にならない

コベント・ガーデンに程近く、西にも北にもアクセスしやすいので、いろんな人を集めて行うイベントには適しているはず

DOTORI

LONDON
FINSBURY PARK
LUNCH TIME

公園で知り合った韓国人夫婦お勧めのレストラン
一瞬見落としてしまいそうな小さなお店
しかもFinsbury Stationという北東のターミナル駅の直ぐそばではなく、少し入ったところにある

http://www.london-eating.co.uk/35519.htm

提供料理は日本料理と韓国料理
現地の人はおそらく区別がつかないだろう
結構日本料理(スシ・テンプラ)を食べていた

われわれは迷いなく韓国料理
韓国人が作っているのだからそっちが美味しいに決まっている

注文したのは昼の定食(プルコギ)とスンドゥブ・チゲ
プルコギはいける
量も適度で味も上品(英国風になっていない)
ただスンドゥブ・チゲは。。。
ちょっと深みが足りず、さっぱりとした感じに仕上がっている
これまで食べた中で一番美味しかった、ゴルダーズグリーンにある「キムチ」レストランには及ばない

また公園に遊びにいったついでに寄りたい店

2011年8月5日金曜日

ARIRANG

LONDON
SOHO
DINNER

親しくしていた先輩の帰国送別ディナー

http://ariranglondon.co.uk/

ロンドンの中心部
個室での宴会

料理のレベルは際立って高いわけではないが、値段を考えるとバリュー
キムチから焼肉まで盛りだくさんのディナー
パーティにはうってつけの場所

2011年8月4日木曜日

THE BENTLEY'S

LONDON
PICCADILLY CIRCUS
LUNCH TIME

昔から知っている先輩と二人で食事
ロンドンに精通している方が選んだ店
http://www.bentleys.org/home/

正直知らなかった
魚のおいしい店がロンドンにあることを

最初のスープに驚いた
コクといい塩加減といい、これほど適切に作られたスープを英国で味わったことがない

次にメインのフィッシュパイ
メニューにあっても決して頼むことはなかった料理
まずいことは覚悟の上だった
それがこのディスプレイ
オーブンで焼かれたマッシュポテトを割って中をすくう
出てくる魚、貝、海老。。。
それらが渾然一体となってポテトと混ざりソフトな味になる
うまい

デザートも洗練された味

このレストランはすごい
たとえ時差ボケの状態であろうと最後まで食事すすめることができるだろう

ロンドン一押しのフィッシュレストラン
ロンドナーなら一度は訪れたい店

2011年7月17日日曜日

TKS

LONDON
THE CITI
LUNCH

新規開拓のために訪れた店

http://www.tksrestaurant.co.uk/

ランチにしては結構値段がはるので、前菜にスープ、メインはハーフのパスタを注文
スープはコンソメをベースとした野菜のポタージュスープで悪くない
ロンドン・イタリアンでありがちな塩辛さは皆無
メインは海鮮のトマトパスタだが、半分でも全く問題ない量
むしろ半分が日本でいう一人前だろう
味は、可もなく不可もなくといったところか

悪くないのだが、全体的に特徴がない
もちろんディナーなどを食べに行くとまた違った印象があるのかもしれないが

2011年6月18日土曜日

COCORO

LONDON
BOND STREET
DINNER

東京からのお客様とのディナー

日本食には自然目が厳しくなる
期待値も他の各国料理よりもあがってしまう
やはり質と値段のバランスが必要

質は日本に多少及ばなくても、その作り手・経営者の努力と心意気、そしてそれらに反比例した提供価格で感動することがある

http://kotaro-ldn-r.blogspot.com/2011/04/nakama-2.html
http://kotaro-ldn-r.blogspot.com/2011/01/tatsumi-ya.html

今回はそれはなし
場所がいいし、メニューのバラエティも多い
酒の種類も多い

特に印象が残らなかった店

2011年6月12日日曜日

BAVARIAN BEER HOUSE

LONDON
TOWER HILL
DINNER

東京からのお客様を向かえるにあたって、同僚と下見がてら出かける

http://www.bavarian-beerhouse.co.uk/

なにもロンドンでドイツ料理もないのではないか、と思いつつビール好きな人に対応するためにはこうした店をポケットに一つ持っておくのもいいのではないかと思う

場所は会社からタクシーで10分もかからないところにある
店内は清潔で、明るめの色調
ソーセージの盛り合わせやポテトサラダ、フライなどを注文したが、フランクフルトで食べたものと遜色はない
もちろんドイツ人に言わせれば違いがあるのだろうが、少なくとも日本人である私に、差異を感じることができなかった

いい店が見つかったと思う
フレンチ、イタリアン、スパニッシュなどの店は多いものの、ドイツとなると難しい
値段もかなりリーズナブルなので、気軽に会社帰りにビールとソーセージを食べにくるのにうってつけの店

店を出るときには、当初の目的を忘れてしまっていた

2011年6月11日土曜日

SANTIAGO

SPAIN
CUDILLERO
LUNCH

今旅行最後のランチ
空港に向かう途中、小さな漁港に立ち寄る
今旅行初のあてずっぽうな店選び

前菜はアンギュラス(うなぎの稚魚)とパタタス(ポテトフライ)
見た目はうなぎの稚魚だが、これは明らかに別物
ちなみに今うなぎの稚魚はよほどのレストランでなければ、出てこないという
希少になっているため、値段が非常にたかくなるからだ
日本で食べるシシャモと同じ(普通の店で食べるシシャモは99%シシャモではない)

しかし、偽者だからといってまずいわけではない
うまくガーリックオイルと混ぜてあり、おいしい

セカンドは何か分からないが、白身魚のソテーのトマトソースがけ
全体に味が薄く、日本人好みの仕立て

十分な量と質で、一人12ユーロというロンドンでは考えられない安さ
ロンドンなら、質を10分の1にして値段は倍では効かないだろう
その意味で欧州大陸の旅行は食の意味で本当にに楽しい

今回も歴史的建造物や観光地を全く見ない旅

漁村にある漁師の家をモダンにコンバージョンした縦に長い4階建ての一軒家
エメラルド・ブルーの海と、何処までも続くリアス式海岸と断崖絶壁
東洋人など一人もいない漁村での人々の何気ない生活
感動的なワインリストを持つレストラン
そして司馬遼太郎の著作をゆっくり読む時間

これだけで十分だと思う
20歳の頃から何回旅行しているか分からないくらい旅行をしているが、旅行とはこういうものだと思うようになった
次はどこに行こう
候補地はまだまだたくさんある

CASA CONSUELO

SPAIN
OTUR
LUNCH TIME

遊びにいった海岸からすぐ近くにあったレストラン

http://www.casaconsuelo.com/english/bienven.htm

ミシュラン掲載の店だが、葡萄マークが付してある
この場合はワインリストに大きく期待を寄せることができる

室内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、壁一面に並んだオールドヴィンテージの高級ワイン
愛想のいい店員が分からないながら、一所懸命説明をしてくれる

ワインリストを頼むとレストランに似つかわしくないほどの分厚いリスト
眺めると。。。
奇跡のレストラン
詳細はワインブログで

http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2011/06/sierra-cantabria-cuvee-especial.html

http://kotaro-wine-diary.blogspot.com/2011/06/protos-seleccion-75-anniversario.html

食事はファーストコースがカニと魚のスープ
うまみがすべてスープに溶け出していて、非常にコクがある深い味
カニがふんだんに入っており、とてもリッチ

セカンドコースは、肉の煮込みとポテト
これは普通
良くある煮込み料理でこれといった感想はない

メニューが読めないので、つい「昼の定食」に手をつけてしまう
2コースでパンがついて12ユーロと破格

しかし、このレストランはやはりワイン
あまりのすごさに感動し、翌日もこのレストランを利用することになった
田舎にくるとたまに出会うこうしたレストラン
自分勝手だが、観光化がすすまず、ずっとこの雰囲気で店を続けて欲しい

CAMPANAS SAN BERNABE

SPAIN
OVIEDO
LUNCH TIME

ビヴ・グルマンが付されるオヴィエドの中心街にある店
オリジナルの天井と柱がのこっており、それを生かしながらモダンなインテリア
を作り出している

相変わらスペイン語が読めないのであてずっぽう注文
唯一わかったのが、イカ墨のパエリア
これを二人分注文してみる

あとは付け合せにクロケット
クロケットは、日本で言うクリームコロッケ
若干塩辛いものの、及第点には達している

パエリアは使い古された鍋に入ったままテーブルに置かれる
パエリア鍋を想定していたため、意外感がある
表面はスミで完全に覆われ、スミの膜がはっている
スプーンを通すと中からイカとコメが顔をだしてくる

コメは硬く、英国のそれとは大違い
イカ墨のコクと潮の香りを生かしながら、香辛料、おそらくサフランが入ってお
り、複雑な味をかもし出している
味はどれもよく、ビヴ・グルマンマークがついていることがうなずける

他人のテーブルをみると、様々な種類の食事が運ばれている
スペイン語が話せれば、もう少し違った注文を出来たかもしれない

SPORT BAR & RESTAURANT

SPAIN
LUARCA
LUNCH TIME

アストリアスというスペイン発祥(レコンキスタ起源)の地に休暇で訪問
その中でも本当の田舎で宿泊
東洋人が歩いているだけでジロジロ見られる環境


そんな辺鄙な漁港にもミシュラン推奨の店はある
ランチは3コースでわずか12ユーロ

最初はスープ
トマトがベースとなった白豆と肉のスープ
血肉のソーセージも入っており、これが絶妙
スープ自体が薄い味であり、塩味も控えめ
その中に比較的味がしっかりしているソーセージや肉塊が入っており、すばらしいハーモニーを奏でている
唯一の難点は量が多いことくらいか

セカンドは、ベーコンの入ったトルティーヤ
これは特にコメントはない
シンプルな、何処にでもある料理

デザートはスペイン名物ライス・プディング
シナモンと甘いミルクが程よく絡み合い、美味しい

ほぼ河口の川沿いの店
あいにく曇天であったが、晴れていればきっと気持ちよく外で食べられるのであろう
ワインリストも充実している

さすがはミシュラン、今回もはずさなかった

2011年6月5日日曜日

BELGO

LONDON
COVENT GARDEN
DINNER

東京からのお客様とのディナー
ベルギー料理の店で、ビールが充実
店の雰囲気はブラッセリー的

 http://www.belgo-restaurants.co.uk/

ベルギーといえば、ムール貝のバケツ蒸し
バケツのような皿に入ったムール貝の山
味は数種類あり、白ワイン蒸しからタイカレー味(!)まで5種類をいただく
このシンプルな料理はベルギー・ビールとよく合うし、飽きがこない

ただここはロンドン
店を出たら大都会の中心
やはりこういう料理は、海岸の海がみえる小さな漁港で、太陽を浴びながら食べたいもの
久しぶりにノルマンディーが恋しくなった

CHUEN CHENG KU

LONDON
CHINA TOWN
LUNCH

東京からのお客様お勧めの店
このお客様とは10年前にロンドンで一緒に働いていたが、この私は始めて
当時からあったらしいが。。。

http://www.chuenchengku.co.uk/

何が特徴的かというと、昔ながらのスタイルで飲茶すべてをワゴンに入れて運んでくること
そのため、目で見て皿を選ぶことができる
その効果は大きく、おなかの具合を確認しながら、量も適度に抑えることもできるのだ

飲茶の皮が若干分厚いことを除けば、味は合格点
非日本人を連れて行くのに最適の店

DISH

UNITED KINGDOM
SAFFRON WALDEN
LUNCH

新居のために、アンティーク家具を買いにサフロンウォールデンに
最新版のミシュランには、二つの店がこの街に掲載されている
そのうちの一つ

村の中心部のハイストリートの二階部分に店を構えている
豪華さはないが、明るく清潔な店内

2コースで15ポンドと、ロンドン市外ではまあまあの値段
ファーストコースのチーズをベーコンで巻いて焼いた料理は、一口目こそおいしいものの、ベーコンが英国らしく極度に塩辛いので、いまいち

セカンドコースは、CORN FEDのチキングリル
肉自体は素材由来の甘さがあり、甘辛いのソースとあいまってそれなりの味

二品ともディスプレイが洗練されておらず、やはり英国っぽさを残す
味付けが全体的に濃く、食材のよさが失われている気がする
この村はよく訪れるので、昼食がおいしい場所を探しているのだが、やはり英国の田舎でいい店を見つけるのは至難の業か
もちろん、ガイドに掲載されない店に比べれば数段味も上等なのだが。。。

COMPTOIR GASCON

LONDON
SIMTHFIELD
DINNER

東京からのお客様との食事
ロンドンの肉供給を支えるスミスフィールドの名店
http://www.comptoirgascon.com/cg_intro.php

天井が高いため、床面積はさほど広くないものの、開放感がある
間接照明も適度で欧州の食事をポジティブに感じることができる

メニューはシンプルで、ファーストコース、セカンドコースとも多すぎず、少なすぎずのオプションがある

全体に軽めの食事を取ることができる店
欧州出張者の胃が疲れているときにお勧めできる選択肢として記憶

2011年6月1日水曜日

SOFRA

LONDON
SWISS COTTAGE
LUNCH

セントジョンズ・ウッドの病院に行った帰りに、ハイストリートのトルコ料理屋でランチ
Mazeのミックスと、グリル料理のミックスという2コースを注文

この店もレベルが相当高い
ロンドンに数店のチェーンをもつ店で、いついっても繁盛している
ランチは格安でこの2コースでも10ポンド強

品数(種類)でいうとおそらく15種類程度の料理を食べただろうか
ロンドンでは珍しく、とてもバリューな店

KAKINUMA

SWITZERLAND
GENEVA
LUNCH

外交途中のランチ
ジュネーブの市街地にある、本格派ジャパニーズ

店は、ノンジャパニーズでにぎわっている
英国でノンジャパニーズが多い、日本食は大体失敗することがおおいが、ここはフランス国境地帯
期待が高まる

ちらし寿司を注文
見た目にすでに期待値をはるかに超えたものが供される
少ない酢飯に、肉厚の刺身が所狭しと敷き詰められている

刺身は新鮮そのもの
魚も脂がのっていて美味い
聞けばすべて北海で獲れた魚とのこと
このレベルの寿司はなかなか欧州で出会うことができない
やはり食は食べ手のレベルに合っていくというのは納得できる
ジュネーブに来て、日本食が恋しくなったらまた訪問したい

CAFE GUITLY

FRANCE
PARIS
DINNER

会社の同僚と夕食
近代フランスの重厚だが花のある建物に囲まれた雰囲気がいい場所
テラス席は満員

フランス通の方のお勧めどおり、前菜はウサギのテリーヌ
若干臭みがあるものの、味がはっきりしている
特になにもソースはかかっていないが、そのままでオーケー

メインは子羊のグリル
これもブラッセリーらしく量は控えめ
軽く胡椒を振るだけで十分素材の味を楽しむことができる
グリルの加減もちょうどいい
閉じ込められた肉汁のうまみを楽しみながら、ワインを傾ける

圧巻はデザート
フランス通の方から、今は赤い果物のフルーツが旬と告げられ、注文
木苺とイチゴが皿一面に敷き詰められ、真ん中に木苺のアイス
普通果物とアイスを一度に食べると、アイスの甘さゆえに果物の酸味を強く感じてしまう
このアイスは果物を引き立てるために果物本来のすっぱさをアイスに練りこみ、一緒に食べても果物を甘く感じさせるように作られている
珍しいことにデザートも完食

BISTROT DE SOMMELIER

FRANCE
PARIS
DINNER

前回フランス駐在の方につれてきていただいた店
名前の通り、ワインが主で食が従
フランス・ソムリエ協会会長がオーナーというこだわりの店
小さくゴージャス感は全く無いが、コージーな感じがいい
http://www.bistrotdusommelier.com/

前菜は魚
とてもシンプルで軽くあぶられた白魚
オリーブオイルにも嫌味がなく、軽いタッチ

メインは牛肉のソテー
焼き方がレアすぎず、焼きすぎずの絶妙な状態
肉はこれが命なのであるが、これがイギリスではなぜか難しい

料理は普通
ワインブログに譲るが、ワインはどれも本当によかった
新たな発見が多数
きっと料理はワインを邪魔しないためにあえて凝ったものではなく、優しいナチ
ュラルな味に仕上がっているのだろう

ワイン好きには堪えられない店

2011年5月15日日曜日

IL BARETTO

LONDON
BLANDFORD STREET
DINNER

東京からのお客様をお迎えするために後輩が選んだ店

http://www.ilbaretto.co.uk/

この店はロンドンに珍しく、手軽に本格イタリアンが楽しめる
小さな蛸がほぼ姿煮状態でスープに入っている
英国では蛸を食べる食習慣がないため、これは視覚的に多くの英国人が敬遠するに違いない
いわゆる英国アジャストメントがない珍しい店
味はどの品も非常にいい
薪をくべる釜でやくピザも絶品

雰囲気もわるくないので、お客様を連れてくるのにも、個人的にくるにも重宝する

2011年5月7日土曜日

TOFF'S OF MUSWELL HILL

LONDON
MUSWELL HILL BROADWAY
LUNCH TIME

昨日後輩と飲みすぎて完全にダウン
午前中は身動きがとれずスロースタート

天気もあまりよくないし、遠出をする気がなかったので、近所のもう一つの魅力的な街、Muswell Hillに出かけることにした
このハイストリートは広大だ
クラウチエンドをしのぐ大きさ
ただ店は食事系が中心とは言えず、服飾・アクセサリー関係などの店も豊富でバランスが取れている
食事はチェーンの店が若干多いか

その中でひときわ目立っていたのが、このフィッシュ・アンド・チップスの店
イギリス人の知り合いに、この町にはおいしいフィッシュ・アンド・チップスの店があると聞いていた
間違いなくこの店だと確信し入店

1968年からここで営業している老舗

http://www.toffsfish.co.uk/index.html

本当に素朴な、だが清潔な店
メニューの中での魚の選択肢は多く、またフライだけでなく、グリルも選択可能
これは日本人には有難い

私はROCKという魚のフライ、奥様はPALAICEという魚のグリルに
当然ハンドカットのチップスが添えられている

これがなかなかのもの
まず衣が薄いのがいい
これはフィッシュ・アンド・チップスの味を70%決めてしまう要素だ
かりっとした薄い衣の下に新鮮な魚がアツアツの状態でくるまれている

チップスのほうも、あらかじめ塩がふられておらず、ポイントが高い
(店にふらせると、もう塩だらけになるのが普通)

もちろん、フィッシュ・アンド・チップスに食事の感動を求めるのは間違っている
だが、この店が1968年からこの場所で黙々と魚を売り続けてきたことには素直に感動する

英国未体験の知り合いが夏に来たら連れて行きたい店

施設: 2
食事: 3
ワイン: N.A.

THE SQUARE

LONDON
GREEN PARK
DINNER

公私にわたり大変お世話になった方が訪英とのことで、レストランを探す
食通・ワイン通の方で最後まで逡巡したが、このレストランを選択

http://www.squarerestaurant.com/

さすがに二つ星レストランとあって、内装やサービスなどは申し分ない
食事は。。。
アミューズやプチフールなどその形式、見た目は、懲り方は星つきレストランならではのもの
コースの料理も悪くない

ただやはりフランスとは何かが違う
何が違うのだろう
料理の量、味の複雑さ、ディスプレイの洗練度。。。

私がロンドン以外の星つきレストランで求める水準が高すぎるのか、ミシュランがダブルスタンダードになっているのか

直感であるが、今宵のゲストである食通・ワイン通の大先輩はこのレストランに満足されているようではなかった
それも当然で、直前にフランスでとある三ツ星レストランにプライベートで訪問されており、どうしてもその比較になってしまう

ミシュランガイドは、欧州旅行の必携品
これをひっくり返しながら旅行先を決める
ここ数年、いわゆる「旅行」ガイドブックなどを読むことは全くない
レストランとホテルの文字情報だけの同ガイドだけを頼りにしている
それくらい、このガイドを信用しているのだ

各国版を使っていて、どうしても腑に落ちないのが英国版
もちろん、水準が低い英国のレストランの中ではいいレストランを紹介しているとは思う
しかし、星付レストランの格付けだけはせめて欧州内で統一してほしい
英国版は明らかに一格かさ上げされているように思う

このレストランがフランスやイタリア、スペインにあったら二つ星がつくだろうか
個人的にそれはないと思う

先日訪問したトスカーナのバタフライは一つ星であったが、料理の洗練度(と情熱)は明らかにこのレストランを上回る

http://kotaro-ldn-r.blogspot.com/2011/04/butterfly.html

一品一品に驚きと発見があった
次の皿が待ち遠しいコース
星つきレストランにはそうあってほしい
この発見と、驚きに、普通では支払わない対価を払っているのだ

次回は大先輩に喜んでもらえるようなレストランを選んでおきたい
英国ではなかなか難しいのだが。。。

施設: 5
食事: 3
ワイン: 4

PEARL BRASSERIE

IRELAND
DUBLIN
LUNCH

外交途中のランチ
ロジの方があらかじめセットしていてくれたレストラン

http://www.pearl-brasserie.com/accueil.htm

店はLOWER GROUND FLOORにあるが採光がしっかりと考えられており暗くはない
内装は私好みの、古い建物をきれいに改装したものとなっている

ランチの2コースを選択
最初の一品は、キャロットスープ
単純なキャロットスープではなく、皿にあらかじめホタテや数種の野菜、そしてドライフルーツにオリーブオイルが軽くかけられた上でディスプレイされており、その皿に別のポットからスープをかけるという趣向
海鮮、フルーツ、キャロットという一見組み合わせとなりにくい食材が見事にマッチして飽きのこないさっぱりした料理となっている

二皿目はサーモンのグリルとタルタル添え
このサーモンが日本で言うトロサーモンをグリルで香ばしく焼いており、ジューシー
香草でサーモン特有の臭みを一切感じさせないように仕上げており、素晴らしい仕上がり
きれいに添えられたサーモンのタルタルが食欲をかきたてる
白の皿に、ピンクがかったサーモン、そしてオレンジのタルタル
見事なディスプレイ

正直ダブリンでこんな店に出会うとは思っていなかった
店を出るときに確認したが、ミシュランのシールが貼られていたので、掲載されているのであろう
納得

施設: 4
食事: 4
ワイン: N.A.

FUJIWARA

GERMANY
FRANKFURT
DINNER

一見住宅街にある日本食店
フランクで有名なすし屋で修行した方が独立して店を開いたのだという

http://www.fujiwara-restaurant.de/

日本食ということで多くを述べないが、秀逸だったのは季節ものである白アスパラガスのてんぷら
白アスパラガスが持つ多くの水分を完全に閉じ込め、口に入れた瞬間に、あのなんともいえない春の香りをともなって、洪水のように口の中でひろがる
絶品

ドイツでの食べ方(ホワイトソースがけ)もなかなかだが、素材の味がしっかりわかるてんぷらのほうがやはり贅沢な気がする

店は日本人客でにぎわっていた

施設: 3
食事: 3
ワイン: N.A.

2011年5月1日日曜日

DAS WIRTSHAUS

GERMANY
FRANKFURT
LUNCH TIME

フランクフルトに早くついてしまったので、いつも行くレストランにランチを食べに行く

http://www.wirtshaus-frankfurt.de/

頼むのはいつもの通り、ソーセージの盛り合わせとノンフィルターの濁ったビール

今回違うこととと言えば、季節物のホワイト・アスパラガスを食べたこと

ビールもソーセージもおいしい
もちろん旬のアスパラも

食事の後は軽く周辺を散歩
特にこれといって見るものの無い街だし、日曜日ということもあってすべての小売店は閉まっている
旧市街と川を見てホテルに

明日から仕事
気合を入れなおさねば

施設: 3
食事: 3
ワイン: N.A.

2011年4月24日日曜日

O'S THAI CAFE

LONDON
CROUCH END
LUNCH TIME

同僚のほとんどが海外に出かけるイースターの連休
とにかく混雑が嫌いな私たちは家に篭城
いつものごとく、クラウチエンドにランチを食べにいく

今回トライしたのは、以前「ここはベトナムか?」と錯覚を起こしてくれた素晴らしいレストランのすぐ近くにある場所
そんな素晴らしいレストランの隣近所で営業しているということは競争力があるはず

http://www.osbarsandcafes.com/

http://www.viewlondon.co.uk/restaurants/os-thai-cafe-review-3670.html

またもやクラウチエンド価格
2コース・ランチで6.95ポンド
これだけでもクラクラしてしまう
シティーのレストランのなんと高いことよ

ファースト・コースは野菜入りワンタンの揚げ物
これが当然できたてのアツアツ状態で出てくる
タイの甘辛ソースをかけていただく
タイ料理らしいニュートラルな味

多くの日本人は誤解しているが、タイ料理のほとんどは辛くない
ナンプラー(魚醤)やパクチー(香菜)、ココナッツオイル、そしてたくさんの「種類(NOT 量)」の香辛料を使うがゆえに、日本人からすると少し癖のあるものになったりもするが、決して辛くはない
もちろん飛びぬけて辛いものも中にはあるが、それはむしろ例外である

おそらく日本のコマーシャリズムが昔「タイ料理=劇辛」という紹介をして以来、それが定着し、「辛くなければタイ料理っぽくない」という状況を作り出しているのだろう
ほとんどのタイへの旅行者が本当のタイ料理と、持っていたイメージにギャップを感じるはずだ

セカンドは私がレッド・カレー、奥さまがパッタイ(タイ風焼きうどん)
カレーはこれも非常にニュートラルな味
ココナッツをベースに数種の香辛料、そして生姜が使われている
チキンと野菜をベースによく煮込んであり美味

パッタイはタイそのもの
しかも皿の横に、「砂糖」「ナッツをクラッシュしたもの」「唐辛子の粉」「レモン」がそれぞれ美しく添えられている
これらはタイの屋台では、瓶や器に入ってテーブルの真ん中においてある(通常はナンプラーも)
好みに合わせて適量を混ぜていく

このレストランもレベルが本当に高い
レベルの高さはすでに、期待値の高さに織り込まれているので、もはやサプライズとはならないのだが、ただただ感心するのみである

お隣さんの窓に「イタリアン・レストラン近日オープン」という張り紙が
そして数十歩のところに中華料理レストランを発見

まだまだトライする場所はつきない

施設: 3
食事: 4
ワイン: N.A.

2011年4月17日日曜日

THE QUEENS

LONDON
CROUCH END
LUNCH TIME

クラウチ・エンドにアンティーク・ハンティングに出かける
アンティークはアンティークショップにのみあるにあらず
実は、アンティーK好きのイギリス人に教えられたことなのだが、ハイストリートにあるチャリティー・ショップが結構掘り出し物の宝庫になっているのだ

チャリティー・ショップには古着からおもちゃまでたくさんのものが売っている
(オリジナルの価値に関わらず)大抵のものが2-5ポンドなのだ
当然アンティークの目利きが店員にいるべくもなく、ときどき(というかかなりの確率で)アンティークも「適当に」売られている

クラウチ・エンドには何故かチャリティーショップが多く、ホッピングするには効率のよい場所
今回もカッティング・グラスや銀器など信じられない価格で売られているのを数点みつけたが、これらはすでにたくさん持っているのでパス
今回はなにも買わずに終了

さて本題のパブ
アンティーク・ハンティングでのどが渇いたので、ビールでもと、クラウチ・エンドの尻尾に位置するTHE QUEENSにトライ
この店は何年も連続してミシュランに掲載されているパブでもある

http://www.thequeenscrouchend.co.uk/

このパブはビクトリア時代に、ホテルとして営業されていた
そのため、グランドフロアにあたるホールの部分は本当に広く気持ちがいい
オリジナルのステンドグラスが使われているため、中は教会のように薄暗いが、室内のアンティーク家具や当時のオリジナルカウンター等とあいまって非常にいい雰囲気をかもし出している
裏にオープン・スペースもあり気持ちがいい

今回はビールのみ
変わったビールだったが、コーニッシュの黒ビールとエールを堪能
近くで運ばれている料理を覗き見ると、確かに普通のパブに比べ格段に料理のディスプレイが良い
見た目にだまされてはいけないのが、英国料理の特色(?)だが、一度はランチにきてみてもいい
何しろここは食の都クラウチ・エンドだから

施設: 4 (アンティーク故の特別加点あり)
食事: N.A. (ビールのみ)
ワイン: N.A.

2011年4月14日木曜日

BUTTERFLY

ITALY
LUCCA
LUNCH TIME

ついた瞬間、このレストランはいけるかも知れないと思った
田舎にたたずむ一軒の石造りの家
全く派手ではない看板
広いがよく手入れされた庭
ここを目指して来なければ絶対にそれとわからないレストラン
経験上、こういうレストランに外れはない

もちろん適当にきた訳ではない
宿の近くにある星つきのレストラン
ミシュランガイドを片手に多くのレストランで食事をしてきたが、やはり星ありとそうでないところには大きな壁がある
例え「フォークの数」(ミシュランガイドでのレーティング手法。ひらたくいうと店の格式をフォークの数で表す)が少なくても星つきが、星なしのレベルを下回ることはまずない

そして3つ星と1つ星には明らかな差がある
目に見えて違うのはスタッフの数や動き、接し方のタイミングや、気配り、食器、リネンの質、そしてワインリスト
それだけではないが、やはり3つ星は圧倒的になにかがちがう
しかし私は1つ星がすきだ
特に更なる上昇を目指してオーナーやシェフ、スタッフが一丸となっている店は3つ星にはない熱意を感じるからだ

席についてほどなくすると、突然日本人が声をかけてきた
なんと日本からイタリアの料理学校を経てここで修行しているのだという
手と腕は火傷や切り傷のあとがたくさん見受けられる
物腰柔らかな若者で、ここでの注文方法やおすすめ料理を丁寧に解説してくれた

はじめての1つ星レストランに入った場合、私は大抵コースを選ぶ
店の自慢の料理や季節のものがほとんど入っているからだ
今回もそれにならい、私は肉主体のコース、奥さまは魚主体のコースを選択
ただし魚コースのなかにある店のスペシャルティ(ロブスターとトマトのミルフィーユ、バジルのゼリーのせ)を肉コースのなかに取り込んでもらい、奥さまもパスタを、この店の名物鳩肉ラグーのフォアグラのせ(アラカルトメニュー)に交換して注文
こうしたややこしい注文も問題なく受け入れてくれるのもこうしたレストランの良いところ

ワインも熟慮のあとソムリエに相談して決定
イタリアワインに詳しくない私でもわかるワインがリーズナブルな価格でオンリストされている
非常に好感がもてる
ワインについてはワインブログにて詳述

最初の皿が出てきて、そのレベルの高さがわかった
チーズの上にズッキーニの花を揚げたものがのり、ベースにはバジルのソース
見た目から芸術品であることがわかる

二皿目はピエモンテはファッソーナ牛のタルタル
下味がついているため当然肉の臭みは一切ない
タルタルソースとの絶妙な組み合わせが実にいい
口に爽やかさを与えるシャキっとした大根の組み合わせはもしかして日本の若武者の発想かもしれない

三皿目のスペシャルティは私の一番のお気に入り
熟したトマト、かすかに甘味のあるロブスター、そしてバジルのゼリー、そしておそらく生クリームをベースとしたソースというそれぞれ個性のあるものを一度に楽しむ贅沢な一品

四皿目はリゾット
表面は普通のリゾットだが、実は三層に別れている
米の層、挽き肉の層、そして肉を主体としたソースの層
混ぜないで食べてくださいと言われた理由がわかった
これを混ぜると層のあるケーキをかき混ぜて食べるのと同じだ
一口づつ皿のそこにスプーンが当たるようにして三層を一口で食べていく
すばらしい
表面にうまく垂らしてある極上のオリーブオイルが味にアクセントを添える

五皿目は茄子と挽き肉のラビオリ
これもディスプレイがすばらしい
軽く焦げ目がついた表面と適度に熱い挽き肉と茄子が絶妙のコンビネーションになっている
奥さまの鳩肉もさすがの一品



くせのある鳩肉と、ちがう意味でくせのあるフォアグラが両者のくせを打ち消しあって、さらに昇華された複雑味と深みを引き出すことに成功している

六皿目はメインのビーフ
注文通りミディアムで出されている
英国では至難の技であるが、イタリアでは当たり前(簡単なことのようにに思えるが、それだけでも感動してしまう)
肉は柔らかく、ジューシー
やはり旨味を閉じ込めるという発想は、日本を含め食の国と言われるところではスタンダード

七皿目からはデザート
最初のデザートはティラミス(に思える)ものだった
リキュールの少し聞いたクリームにチョコレートがまぶしてあり、底にはイチゴのソースが敷いてある
初夏を思わせる一品
八皿目はメインのデザート
スレートの皿に乗るのは、イタリアのクリームブリュレ、コーヒーのムース、そしてチョコレートの焼き菓子
このチョコレートの焼き菓子をスプーンで割ると中から溶けたチョコレートが顔をだす
これだけならよくあるお菓子だが、中の液体がヘーゼルナッツのリキュールとチョコレートを混ぜた(であろう)ものなのである
チョコレートにチョコレートであれば、若干しつこくなるこのお菓子も、この一捻りでずっと食べやすく、あきの来ないものにかわる
この驚きが、レストラン探求の楽しみつながるのだと思う

素晴らしい料理の数々
このレストランは遠からず2つ星になるのではないか
少なくとも料理の質は十分にその資格があると思う

若武者いわくやはり日本人の客は少ないという
非常に残念なことであると思う

確かに観光都市ピサとフィレンツェの中間地点であり見過ごしがちではある
しかし土産物屋だらけで団体客が列をなしている両都市よりも、ずっと美しく静かで、中世の面影を色濃く残した城塞都市Luccaを擁するこの地方を見ないのは、本当にもったいない

最後にダブルエスプレッソを注文してお会計を済ませ、日差しが若干柔らかくなってきた頃にレストランを後にした

素晴らしいレストラン
また必ず訪れよう

施設: 5
食事: 5
ワイン: 5